暑中お見舞い申し上げます。
新型コロナウィルスの影響で、最近まで子ども達の学校が続いていましたが、気が付くと、もう8月です。暑い中でのマスク生活は辛いですが、皆様お元気でお過ごしでしょうか。つかの間の夏休み、今年は帰省するのも心配なので、我が家は自宅を中心に過ごす予定です。
さて、そんな中ではありますが、今は初めてのオンラインコンサートに向けて、準備を進めております!それも、今回はソロではなくて室内楽!曲目は、シューベルトのピアノ五重奏曲「ます(鱒)」です。
これは、ちょっと不思議なきっかけがあって始まった企画です♪私の息子はサッカーを習っているのですが、練習後は、隣りの公園で皆で遊ぶのが習慣になっています。その公園で、ばったりと桐朋学園大学時代のピアノ科の同期生に出会いました!彼女もお子さんを遊ばせていたのですが、卒業以来の再会なので、実に20数年ぶり。その翌週、彼女は、お子さん同士が昨年まで同じ幼稚園だったとのことで、同じく大学の同期生のヴィオラ奏者・安藤美佳さんを公園に連れてきてくれました。
それは6月末のことだったのですが、6月初め頃から、なぜか私は室内楽が出来たらいいな・・・と頻繁に思うようになっていました。もともと室内楽は大好きで、子どもの頃から合奏が好きでしたし、大学時代、留学時代もいろいろな室内楽をして楽しんでいました。そこへバッタリ出会った安藤さん。大学卒業以来の再会なのに、10分もしたら「私、室内楽がしたいんだけど!」とお声かけ(笑)。「出来ることなら、やっぱり『ます』がやりたい!」と。安藤さんも、「ます」は何度か弾いたことがあって好きな曲らしく、いつか出来たらいいね~と話して、その日は別れました。
シューベルトのピアノ五重奏曲「ます」は、私が小学生の頃から気に入っていた曲で、当時はレコードをかけて毎日というぐらい聴いていました。コントラバスを加えた5人の奏者によるものですが、その憧れの曲を留学時代、室内楽のクラスで弾けることになった時には大喜び!その時は、ベネズエラ人、スペイン人、ベルギー人、アイスランド人と日本人の私という、かなり多国籍なメンバーでした(笑)。
話は現在に戻って、6月以降は緊急事態宣言が解除されたものの感染者数は増すばかりで、何をするにも不安が絶えない毎日・・。そのストレスたるや、小さなお子様からご高齢の方々に至るまで、本当にキツイものがあります。そんな中で、演奏者として何か出来ることはないか・・・と考えていたところでの、安藤さんとの再会でした。
早速、安藤さんにお電話して、「オンラインを通じて、明るく爽やかな『ます』の音楽を、皆様のお家に届けられたら!と思うんだけど。演奏会に行きたいけど心配で躊躇してしまう方々にも・・!」とご相談。安藤さんもすぐ乗り気になってくださり、それではメンバーを探しましょう、ということになりました。(つづく)